内科

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高血糖緊急症の治療

糖尿病性ケトアシドーシス (DKA) や高血糖高浸透圧症候群 (HHS) は糖尿病の重篤な合併症である。典型的には、DKAでは代謝性アシドーシスとケトン血症を呈し、血糖値は < 800 mg/dL (多くは 350-500 程度) である。...
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経管栄養の経路

胃に「EDチューブ」と称される細いチューブを留置し、経管栄養を行うことが多い。胃からの排出が遅延する場合、閉塞がある場合などは、EDチューブを透視や内視鏡で幽門以降に挿入し栄養する場合もある。用語整理:EDチューブ、NGチューブEDチューブ...
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心房粗動

心房粗動(AFL)は240~440/min で regular の波形をとるマクロリエントリー性頻拍である。有病率としては心房細動(AF)の1/10とされるが、両者は相互に移行することが少なくない。診断大多数のAFLは三尖弁を反時計方向に旋...
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頻脈への初期対応(病棟)

不安定な頻脈を除外する内科救急の原則通り、1st impression (1次ABCD評価) を確認する。ABCDに異常がある場合、呼吸困難や胸痛がある場合は不安定な頻脈と判断し、循環器 call のうえ、カルディオバージョンを考慮する。通...
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血色素誘発性急性腎障害の予防(横紋筋融解症、溶血)

腎障害を防ぐため、ボリューム不足の補正と尿細管円柱形成の予防を目標として治療を行う。CK値が筋損傷の程度と相関することが知られており、腎障害リスクがあるか否かの判断にCKを用いる。CK > 5000 units/L を閾値とするが、CKがこ...
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喘息

ジェネラリストのための内科外来マニュアル 第3版 8章 喘息/COPDの内容がほぼほぼ GINA の文書をもとに記載されているよう。GINA の文書の原文も有料だが PDF で入手できる。これらをもとにここでも記載する。喘息のコントロール状...
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PE・DVTの抗凝固療法

PE、DVTに対する抗凝固療法について、2025ガイドラインをもとに整理する。PE・DVTの治療の原則PTEや中枢型DVTは、重篤でなく禁忌がなければDOACを用い、最低3ヶ月治療する。末梢型DVTは経過観察する。肺血栓塞栓症ヘパリン (目...
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帯状疱疹の感染管理

UpToDate より整理。播種性帯状疱疹は当然に空気感染予防策が必要。それ以外の局在した帯状疱疹については、学術的には空気感染リスクはゼロではないよう。感染性のある期間病変の出現から全病変が痂皮化するまでの間、感染性があるものと判断する。...
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急性肝不全

定義急性肝不全:正常肝ないし肝予備能が正常と考えられる肝に肝障害が生じ、初発症状出現から8週以内に、高度の肝機能障害に基づいて PT (%) ≦ 40% ないしは PT-INR ≧ 1.5 を示すもの (今日の臨床サポート、内科レジデントの...
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肝酵素の異常

症状を伴う肝酵素異常を見た場合、肝疾患に固執せず、主訴を中心に全身疾患を検討する。また、微熱・倦怠感などの非特異的な症状に対しても、肝炎などの可能性を想起する。バイタルサイン異常や意識障害があれば、胆管炎や敗血症、劇症肝炎、肝不全などの可能...