急性肝不全

定義

  • 急性肝不全:正常肝ないし肝予備能が正常と考えられる肝に肝障害が生じ、初発症状出現から8週以内に、高度の肝機能障害に基づいて PT (%) ≦ 40% ないしは PT-INR ≧ 1.5 を示すもの (今日の臨床サポート内科レジデントの鉄則
    • そのうち、肝性脳症II度以上を昏睡型に分類する
  • 劇症肝炎:急性肝不全の昏睡型のうち、病理学的に炎症が原因となるもの。よって、ウイルス性肝炎、自己免疫性肝炎、薬物アレルギーを成因とする場合を含むが、薬剤の中毒の場合 (引用注:おそらくアセトアミノフェン過量投与など) は含まない(内科レジデントの鉄則

予測式

Yoshiba, M. et al. (2002) J Gastroenterol. による。後に劇症肝炎(fulminant hepatic failure ) を発症したPT≦40% のウイルス性急性肝炎の症例36例と、自然軽快した12例の比較により算出され、劇症肝炎58例と自然軽快例18例によりバリデーションされている。

Z スコアで、λ > 0 が劇症化リスクを示唆し、劇症化確率をλから算出できる。

参考文献

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