胃に「EDチューブ」と称される細いチューブを留置し、経管栄養を行うことが多い。胃からの排出が遅延する場合、閉塞がある場合などは、EDチューブを透視や内視鏡で幽門以降に挿入し栄養する場合もある。
用語整理:EDチューブ、NGチューブ
EDチューブ、NGチューブ、胃管、鼻管 (はなくだ) などの用語はいささか混乱している。
本来の語義としては、NG = Nasogastric は鼻から胃に挿入する経路を指す語である。また、ED = elemental diet は本来、透視下や内視鏡下で十二指腸に留置するチューブである。しかしながら、実務上は、EDチューブのほうがNGチューブより細いという利点を考慮し、EDチューブを盲目的に胃に留置して経管栄養を実施している場合も多い。「NGチューブは出し入れ (投与も減圧も) できる」、「EDチューブは投与専用」などと指導されることもあるかもしれない。医学書院のサイトで整理されている。
UpToDate では、胃に挿入する管を “Sump tubes” と “Feeding tubes” に分類しており、前者が太く減圧・投与いずれも可能なもの (「NGチューブ」)、後者が細くもっぱら投与のみの使途で挿入にスタイレットを要する場合もあるもの (「EDチューブ」) と記載している。
参考文献
UpToDate
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