不穏時に用いる薬剤

せん妄による不穏に対して薬物療法を第一に選択するべきではありませんが、緊急避難的に非経口薬の投与が必要な場合もあります。

内服困難な場合

頻用されるのは主にセレネースで、循環動態が安定していればコントミンも選択可能です。いずれも副作用が多く、できるだけ使用を避けるのが教科書的な原則です。アタラックス-Pを併用する場合もあります。

ワンショットで用いる方法、点滴静注する方法ともあり、成書により記載は様々です。

  • しくじり症例から学ぶ精神科の薬
    • セレネース 1/4A + 生食 20 mL 静注
      側管からワンショット
      30分以上あけて計3回まで
    • セレネース 1/2A + アタラックス-P 50 mg/A 1A + 生食 20 mL
      2分以上かけて緩徐に静注
      30分以上あけて計3回まで
  • 内科診療ことはじめ
    • セレネース 1/2A + 生食 100 mL
      1時間かえて点滴静注
      入眠したら中止、できるだけ使用は避ける
  • 内科レジデントの鉄則
    • セレネース 1/2~1A + 生食 50 mL
      点滴静注
    • コントミン 25 mg + 生食 50 mL
      1時間以上かけて点滴静注
      強い鎮静が必要で、循環動態・バイタルサインが安定している場合に限る

商品名と一般名の対応

商品名一般名
セレネースハロペリドール
アタラックス-Pヒドロキシジン
コントミンクロルプロマジン

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