内科 高血糖緊急症の治療 糖尿病性ケトアシドーシス (DKA) や高血糖高浸透圧症候群 (HHS) は糖尿病の重篤な合併症である。典型的には、DKAでは代謝性アシドーシスとケトン血症を呈し、血糖値は < 800 mg/dL (多くは 350-500 程度) である。... 2025.10.08 内科
感染症内科 血液培養 血液培養の採取法と解釈について、原則 UpToDate をもとに整理する。採血手技採血部位静脈ラインからの採血は避ける。ライン刺入時の採血であってもコンタミネーション率が上昇する。通常の静脈採取に比べてオッズ比 2.69 (95% CI 2... 2025.09.25 感染症内科
内科 心房粗動 心房粗動(AFL)は240~440/min で regular の波形をとるマクロリエントリー性頻拍である。有病率としては心房細動(AF)の1/10とされるが、両者は相互に移行することが少なくない。診断大多数のAFLは三尖弁を反時計方向に旋... 2025.09.16 内科
内科 頻脈への初期対応(病棟) 不安定な頻脈を除外する内科救急の原則通り、1st impression (1次ABCD評価) を確認する。ABCDに異常がある場合、呼吸困難や胸痛がある場合は不安定な頻脈と判断し、循環器 call のうえ、カルディオバージョンを考慮する。通... 2025.08.25 内科
救急科 腎梗塞 基本的には珍しい疾患とされており、4年間にERを受診した約25万人の患者のうち、0.007%にあたる17人のみが急性腎梗塞と診断されたと報告されている。他方、腎梗塞を尿路結石や腎盂腎炎と鑑別することは容易ではなく、見逃しや診断の遅れが生じや... 2025.08.17 救急科
内科 血色素誘発性急性腎障害の予防(横紋筋融解症、溶血) 腎障害を防ぐため、ボリューム不足の補正と尿細管円柱形成の予防を目標として治療を行う。CK値が筋損傷の程度と相関することが知られており、腎障害リスクがあるか否かの判断にCKを用いる。CK > 5000 units/L を閾値とするが、CKがこ... 2025.08.17 内科
内科 喘息 ジェネラリストのための内科外来マニュアル 第3版 8章 喘息/COPDの内容がほぼほぼ GINA の文書をもとに記載されているよう。GINA の文書の原文も有料だが PDF で入手できる。これらをもとにここでも記載する。喘息のコントロール状... 2025.08.12 内科
内科 PE・DVTの抗凝固療法 PE、DVTに対する抗凝固療法について、2025ガイドラインをもとに整理する。PE・DVTの治療の原則PTEや中枢型DVTは、重篤でなく禁忌がなければDOACを用い、最低3ヶ月治療する。末梢型DVTは経過観察する。肺血栓塞栓症ヘパリン (目... 2025.08.12 内科
内科 浮腫の鑑別 ジェネラリストのための内科外来マニュアル 第3版、UpToDate をもとに整理。浮腫の概論分類pitting edema:5秒以上圧痕が残る浮腫。そのうち、40秒以内に圧痕が消失するものを fast edema、戻らないものを slow ... 2025.07.08 内科
内科 高K血症 疑ったら心電図血液ガス(再検指示)介入の判断K > 6.0 mEq/L心電図変化あり(テントT→P波消失→wide QRS)の場合は緊急で治療介入する。ただし、K値の急激な上昇と慢性的な高値ではリスクが異なることに留意。直ちに行う応急処置(... 2025.07.04 内科救急科