内科

内科

高血糖緊急症の治療

糖尿病性ケトアシドーシス (DKA) や高血糖高浸透圧症候群 (HHS) は糖尿病の重篤な合併症である。典型的には、DKAでは代謝性アシドーシスとケトン血症を呈し、血糖値は < 800 mg/dL (多くは 350-500 程度) である。...
感染症内科

血液培養

血液培養の採取法と解釈について、原則 UpToDate をもとに整理する。採血手技採血部位静脈ラインからの採血は避ける。ライン刺入時の採血であってもコンタミネーション率が上昇する。通常の静脈採取に比べてオッズ比 2.69 (95% CI 2...
内科

経管栄養の経路

胃に「EDチューブ」と称される細いチューブを留置し、経管栄養を行うことが多い。胃からの排出が遅延する場合、閉塞がある場合などは、EDチューブを透視や内視鏡で幽門以降に挿入し栄養する場合もある。用語整理:EDチューブ、NGチューブEDチューブ...
内科

心房粗動

心房粗動(AFL)は240~440/min で regular の波形をとるマクロリエントリー性頻拍である。有病率としては心房細動(AF)の1/10とされるが、両者は相互に移行することが少なくない。診断大多数のAFLは三尖弁を反時計方向に旋...
感染症内科

レプトスピラ

Leptospira による感染症。げっ歯類などを保有動物とする人獣共通感染症である。黄疸、出血、腎不全を伴う重症例はワイル病、軽症例は秋やみなどとも呼ばれる。4塁感染症であり、全数報告の対象である。以下、特記なき限りUpToDateの記載...
内科

頻脈への初期対応(病棟)

不安定な頻脈を除外する内科救急の原則通り、1st impression (1次ABCD評価) を確認する。ABCDに異常がある場合、呼吸困難や胸痛がある場合は不安定な頻脈と判断し、循環器 call のうえ、カルディオバージョンを考慮する。通...
救急科

腎梗塞

基本的には珍しい疾患とされており、4年間にERを受診した約25万人の患者のうち、0.007%にあたる17人のみが急性腎梗塞と診断されたと報告されている。他方、腎梗塞を尿路結石や腎盂腎炎と鑑別することは容易ではなく、見逃しや診断の遅れが生じや...
内科

血色素誘発性急性腎障害の予防(横紋筋融解症、溶血)

腎障害を防ぐため、ボリューム不足の補正と尿細管円柱形成の予防を目標として治療を行う。CK値が筋損傷の程度と相関することが知られており、腎障害リスクがあるか否かの判断にCKを用いる。CK > 5000 units/L を閾値とするが、CKがこ...
内科

喘息

ジェネラリストのための内科外来マニュアル 第3版 8章 喘息/COPDの内容がほぼほぼ GINA の文書をもとに記載されているよう。GINA の文書の原文も有料だが PDF で入手できる。これらをもとにここでも記載する。喘息のコントロール状...
内科

PE・DVTの抗凝固療法

PE、DVTに対する抗凝固療法について、2025ガイドラインをもとに整理する。PE・DVTの治療の原則PTEや中枢型DVTは、重篤でなく禁忌がなければDOACを用い、最低3ヶ月治療する。末梢型DVTは経過観察する。肺血栓塞栓症ヘパリン (目...